舛田利雄監督がフランス映画の名作「望郷」を下敷きに石原裕次郎主演で作った「赤い波止場」を、今度は渡の主演で自らリメイク。しかもヌーヴェル・ヴァーグの「勝手にしやがれ」に影響され、その無軌道な主人公像を拝借したという大胆なアレンジがユニーク。浅丘ルリ子の蝶がモチーフのファッションなど森英恵が衣装デザインを担当。 ある組織のボスを東京で殺した後、神戸に身を潜めることになったやくざの五郎だが、毎日暇をもてあますように。そんなある日、彼は行方不明の婚約者を探しているという美しい女性・啓子と出会い、早速、彼女を口説いてみる。そんな五郎の軽薄そうな言動を、最初は今一つ信用できずにいた啓子だが、五郎の気持ちは次第に本気になっていく。一方、啓子の婚約者が遺体になって見つかるが、彼が殺された背景にはある陰謀があって……。