文政12年(1829年)、江戸幕府の直参旗本で書院番を務める古田久蔵正成を夫に持つ良乃だったが、夫の久蔵は江戸城在番の折に将軍の弓に不都合が生じた罪により、蟄居の身となってしまう。良乃は久蔵とひとり息子の駒之助とともに過ごす中で、夫や身内のためにもたくましく気丈に振る舞う。そしてある日、ついに久蔵の沙汰が決まり……。