
クレオ化粧品山本社長の秘書三木次郎は、その多能多才ぶりが災いしてか、社員の間では典型的なお茶坊主で通っている。次郎の助手として新入社した飯田千佳子は、彼の立場に少なからず同情した。退勤の途次、親しく語りあう二人。--しかしワンマン社長は何故か公用以外駆られの交際を厳禁した上、自らの斡旋で次郎に見合いをさせる。当日席を逃げだした彼は、入社以来初めての缺勤をした。不貞寝している次郎を見舞いに訪れた社長夫妻の口から千佳子が元伯爵の京極にプロポーズされている事を知り、彼はいよいよ憂鬱になった。その上、当の京極を介して売買契約した第三國人のバイヤーから商品を全部返却してくるという不祥事が発生、しかも返品の内容がボロ屑に変じていたので、激怒した社長は次郎に引責を迫った。辞表を懐に悶々街をさまよう次郎は、ふと露店にダンピングされているクレオ化粧品を発見、次々と糸をたぐって遂に詐欺の元兇が京極であることを突止めた。心ならずも京極と連立っていた千佳子の機転で、首尾よく彼を警察に引渡すことができた次郎は、改めて社長から千佳子ともどもハワイ出張を命ぜられ、高鳴る胸を抑えるのだった。