「二十才の微熱」「渚のシンドバッド」の橋口亮輔監督による長編第3作で、ゲイのカップルと1人の30代女性がつくる“新しい家族のかたち”を繊細かつユーモラスに描いた人間ドラマ。第54回カンヌ国際映画祭監督週間に出品されて大反響を呼び世界各国で公開、キネマ旬報ベスト・テンでも2位に選出された。 ペットショップで働くゲイの青年・直也は、気ままな毎日を過ごしながらも人生にどこか物足りなさを感じていた。土木研究所に勤める勝裕はゲイであることを周囲に隠しており、同僚女性からの好意を拒めない優柔不断な自分を情けなく思っている。歯科技工士の朝子は人との関わりをあきらめたような生活を送り、好きでもない男性と関係を持つことで空虚な気持ちをごまかしていた。直也と勝裕は付き合いはじめるが、朝子との偶然の出会いが、平穏にみえた彼らの関係を揺れ動かす。朝子は勝裕がゲイだと知ったうえで、子どもを産みたいので精子を提供してほしいと相談を持ちかける。朝子の決意は直也と勝裕、そしてそれぞれの家族の心に大きな波紋を広げていく。