旧来の価値観や道徳に反する、戦後の若者世代の性やモラルをセンセーショナルに描いて一躍社会に大きな衝撃を与え、“太陽族”なる流行語をも生み出した、石原慎太郎の第34回芥川賞受賞作を映画化。本作などでの共演を通じて親密となり、5年後の1961年に結婚し、後におしどり夫婦となった長門裕之と南田洋子の顔合わせ。兄である原作者の推薦で当時21歳だった石原裕次郎が脇役ながら俳優デビューを飾った。 大学生の津川竜哉は、ある日、同じボクシング部の遊び仲間と銀座に繰り出して、道行く女子学生たちをナンパし、ブルジョワ娘の武田英子と初めて知り合う。その後も出会いを繰り返すうち、2人は肉体関係を結ぶ間柄となるが、竜哉は色恋沙汰の煩わしさから逃れるため、あえて英子に冷淡な態度をとるようになる。妊娠した英子に対して、さらに彼は冷たい態度をエスカレートさせ、彼女を自分の兄・道久に金で譲り渡そうとするが……。