三河の国、佐野村の佐助、後のご存じ一心太助が、これもご存じ天下のご意見番・大久保彦左衛門忠教が出会ったのは、三代目将軍・家光が征夷大将軍任官報告のため、上野寛永寺に参詣の途上、無礼打ちの憂き目をみようとしたおしのとお清母子を庇った太助の心意気に彦左衛門が惚れ込んだからだった。家光から太助の処分を委ねられた彦左は、命を助け我が家に召し使う事にする。2年のお屋敷奉公を経て、彦左衛門の後見で魚屋を開店する。だが、新米太助は行く先々で思うようにはいかない。太助の周囲は多事多難ばかり、そこへお屋敷奉公時代に太助に首ったけのお仲までもが押しかけ女房として転がり込んでくる。兎に角、貧乏人には親切に、強きを挫き、弱きを助け、太助の人気はますます上がっていくばかり。そんな折り、恩人である大久保彦左衛門が倒れる事件が起こる。その原因の一因となった家光に直訴する太助だったが・・・。