第61回芥川賞を受賞した庄司薫の「赤頭巾ちゃん気をつけて」を1970年に映画化し、東宝青春映画の名手として鳴らしていた森谷監督が、その翌年、第51回芥川賞の受賞作で、やはり当時の若者のバイブルとして人気を博していた柴田翔のベストセラー小説「されどわれらが日々―」の映画化に挑戦。 とある会社に勤める斉藤康子。エリート官僚・山口伸夫との結婚を秋に控え、幸せで満ち足りた日々を送る彼女だったが、ある日、大学時代の元恋人であった安部が自殺したことを知り、ショックを受ける。学生運動のリーダーだった安部は、あるときデモの最中に逃走し、そんな彼に「卑怯者!」という非難の言葉を投げつけて、康子は安部と別れたのだった。一方、伸夫にも、自殺してこの世を去った元恋人があることを知った康子は……。