Filmo
潮騒

潮騒

1964823.5映画
ドラマロマンス
監督: 森永健次郎
脚本: 三島由紀夫棚田吾郎

あらすじ

歌島は、伊勢海の周辺が隅なくみえる、周囲一里にも満たない小島だ。北に知多半島、東から北へ遅美半島が延び、西には宇治山田から四日市にいたる海岸線が見える。年間漁獲高の八割を占める歌島の蛸漁は、十一月に始まり今はもう終わりに近く、寒を避ける、いわゆる落蛸を壺が待ち構えて捕える季節である。今日も新治たちを乗せた大平丸は、無事に浜に帰ってきた。浜辺では初江たちが別の舟を引き揚げているが、なかなかはかどらない。そのとき新治が現れ、舟はみるみる浜にあがった。その日、初江は初めて新治の顔をみた。新治は浜にあがると、いつものように灯台長へ魚を届けに行った。今日はでっかい平目だ。稼ぎを懐に入れた新治の足取りは特別に軽い。修学旅行にいく弟・宏の笑顔が目に浮かぶからだ。ところが新治は給料袋を落としたことに気づき、浜辺に引き返した。必死に探す新治の前に、ニコニコ笑った初江が現れた。給料袋を拾って家へ届けてくれたという初江に、新治は「ああ、助かった」と、感極まって涙を落とした。初江を思い寝付かれない新治の気配を察した母は「高嶺の花じゃ」と諭した。ぼんやりすることが多くなった新治は、弟から「初江さんのお婿さんになるのは、安夫さんという噂だよ」を聞いた。安夫は、東京の大学を卒業し、今は島の青年会のリーダー格だ。そんなある日、戦争中の遺物である“観的哨跡"に枯松葉をとりに行った新治は、マムシにかまれた初江を救けてやった。そして思いもかけず、安夫の婿の話は大嘘と聞き、心が晴れた。二人は、漁が休みになる嵐の日に再び会う約束をした。新治も、初江も、その日から朝起きると雲の行方を追った。そして黒雲が走るその日、新治は渚で桜貝を拾い、初江と観的哨で会った。ずぶ濡れの二人は焚火を囲み、自然に唇をかわした。初江の手の中で、新治から贈られた桜貝が、ひときわ美しく輝いた。数日後、初江は水吸場で、いきなり安夫に襲われた…。

キャスト

吉永小百合
吉永小百合
Hatsue Miyata
浜田光夫
浜田光夫
Shinji Kubo
平田大三郎
平田大三郎
Yasuo Kawamoto
松尾嘉代
松尾嘉代
Chiyoko
高橋とよ
高橋とよ
Oharu
清水将夫
清水将夫
Lighthouse Chief
菅井一郎
菅井一郎
Jukichi Oyama
原恵子
原恵子
Lighthouse manager's wife