
1930年代のリオデジャネイロ、プラサ・オンゼには、サンバサークル、ビリヤード台、ダンスホールで有名なナイトクラブ「グレミオ・レクレアティーボ・ファミリアール・カナガ・ド・ジャパオン」があった。そこでドーラはアレックスと恋に落ち、リオのダンスフロアでセンセーションを巻き起こす。 ドーラは洗練された若い女性で、裕福なサンパウロの家庭は1929年のニューヨーク証券取引所大暴落で全てを失った。コーヒー農園主だった父は破産を知って自殺し、ドーラは一家の面倒を見るため、母と二人の妹と共にリオに移り住む。一家はプラサ・オンゼにあるペンション・マラヴィーリャに住み始める。そこは薬剤師の叔父エピロゴが経営する宿だったが、エピロゴは親切というよりは自己中心的な人物だった。 カナガ・ド・ジャポンの帽子屋で働いていたドーラは、ボヘミアンやダンサーたちの世界に触れ、誰もが知る悪名高きポン引きで女性たちにモテモテのアレックスと出会う。アレックスはドーラに恋をし、結婚を申し込むが、ドーラは人生にもっと多くを求めていた。彼女はサンパウロで享受していた名声と富を取り戻すべく、リオデジャネイロへとやって来たのだ。 そんな時、大富豪のレーシングドライバー、ダニーロ・ヴィアナが現れ、ドーラはチャンスを逃すまいと決意する。しかし、ほとんど誰も知らない事実があった。ダニーロの父、実業家のチコ・ヴィアナは、実はアレックスの実父であり、過去にアレックスの母親を殺害した張本人だったのだ。愛するドーラの決断に憤慨したアレックスは、ずっと自分に想いを寄せていたダンサーのリゼットと結婚する。そして、誰もが不幸になる。 事態は、ダニーロの母で優雅なレティシアがアレックスに恋をしたことで複雑化する。アレックスはこの恋心を利用して社交界の華であるレティシアを騙し取る。一方、ドーラはアレックスとの不倫関係を悪意に満ちたジャーナリスト、ノローニャに見つかってしまい、報復を受ける。ドーラはノローニャを射殺することで復讐を果たす。 ドーラはこの罪では無罪となるが、後に別の罪、つまり共産主義者であるという罪で有罪判決を受ける。しかし、第二次世界大戦が勃発する中、ドーラとアレックスは幸せな日々を送る。ブラジルでは、リオ・ブランコ通りの拡幅工事のため、カナガ・ド・ジャパオンが取り壊されることになる。