ある夏の夜、新庄政宗は逡巡しながら高級住宅街へと車を走らせていた。彼は、これから裕福な病院長の娘である七瀬凛を誘拐しようとしていた――。 実は、新庄の娘・芽生は重い心臓病を患っており、莫大な手術費用を確保するため、妻の汐里が誘拐を計画したのだ。