春の夜、大学寮の同室・鳴海に誘われた新歓コンパで、空野かけるは目の見えない女性・冬月小春と出会う。よく笑い、夢を語る彼女は、自分とは正反対の存在だった。講義帰りに白杖を拾ったその日から、二人の距離は少しずつ近づいていく。「打ち上げ花火がしたい」その言葉に宿る光を、彼は初めてまっすぐに見つめた。見えない彼女と、心を閉ざした僕。これは、光を探すふたりが紡いだ、淡い恋の物語。